生きてていいよ、たぶん

誰かのために生きたい

まだ希望はある

それは峯田和伸だったし、重松清だった。

すごくアブストラクトなそれは僕の言う個人の中に生きているかどうかすらも不確かで、もしかしたら「無い」ものなのかもしれないとすら。

ここに無い全部が生まれる時、一体何が起きたんだろう。

 

何かを乞うこと。

触れてほしい、見つめてほしい、声をかけてほしい、名前を呼んでほしい。

ただ、生きていてほしい。

それと、祈り。

自分のために、自分のことではない何かや自分じゃない誰かの光を求める事。

圧倒的に綺麗な心。

人は生まれながらにして汚れていく。名前という汚れ、拭えない最初の汚点。

でも僕たちの愛しさは、きっと、生まれながらの悪と汚れをひた隠しに生きて、それを霞ませるほどの作り話みたいな美徳を求める事だと思う。

君が好き、そういう言葉がまっすぐ、時にはぐねぐね曲げられてでも、愛を思い描ける人間が僕は好き。それだけが、人が死ななくて良い理由。