生きてていいよ、たぶん

誰かのために生きたい

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

また誘うから

時々、自殺しちゃった人のことを考える。 汗ばむ夏が終わると、そういう死の匂いが充満してくる。その気配を感じてる。 ぼくたちにわかり得ないくらい痛くて苦しかったから、掴んでた手すりを離したんだろうなって思う。越えちゃいけない線を越えたんだろう…

生きてていいよ、たぶん

今日は朝早くから蝉がうるさくて目がさめた。もしかしたらタイマーの切れた冷房のせいかもしれないけれど、不快な目覚めだった。 とんでもない日照りと暑さで、舞台照明に初めて当てられた日を思い出した。 その時の季節は秋、ほんの少しだけ生きた実感がし…

私戦2

100年待てるか。 待つ人を見ている。じっ、と見ている。 避暑、河岸から、なにを待つこともなく、ただ対岸を見ている。待った人間の影法師が、美しく揺らいでいる。 百合になって帰るなんて、不誠実だと思う。 あまりにも美しいものを見ると息苦しくなる。 …

私戦 1

「酩酊しているな」 そう言われた。多分そうだ。私は酩酊していたに違いない。そう思う。そうだ。そう。 飲み込み辛いものを飲み込むためには些か酔いが足りない。 他人の幸せが致死毒だと思っていたのに、どうやらそうじゃない。 私を死に至らしめる毒性は…